浜松学芸中学校・高等学校 校長 内藤 純一 様
内藤はい。私個人の願いとして、生徒たちには「より良い市民」になってもらいたいと思っているんです。それは、各々の道で社会へ貢献する人間、という意味です。そうした市民になる前段階、ステップとしての位置づけが「学校」であると考えています。
内藤時に生徒たちは、学校ではやりたくない事もやらなければならない場合があります。しかしそれによって、得手不得手が分かる。苦手なことにも最低限度取り組む耐性が付き、そして自分を知る事にもつながります。生徒たちには、いろんなことに取り組んでほしいと思っています。
内藤文化祭には、「学校の内と外の接点」という意味合いがあります。学校というのは、一つの社会として、その中で完結しすぎてしまう傾向があるんです。ある種の閉じた社会になってしまうと、その中での常識が世間の非常識になってしまう場合がある。子供たちを社会へ送り出すにあたりそれはまずい、という感覚が私の中にありました。
内藤おっしゃる通り、外の社会との接点は多くの気づきを生んでくれます。そうした「学校の内と外の接点」という意味合いが、文化祭の持つ大きな役割の一つなんです。
内藤そうなんです。お話しいただいた講演「達人へ至る方法」も、この学芸学校の生徒たちは大きな影響をいただけたと確信しています。何より、このインタビューも含め、私自身が影響を受けていますから。お若いのに達観されていて、とても得るものがあります。
内藤パフォーマンスについても、こちらの無理なお願いを聞いていただいて。
内藤共演した生徒たちは、すごく喜んでいました。強い当事者意識を持って、「難しい課題かもしれないけど少しでも良くしていこう」という意気込みがあって。今回のパフォーマンスを通じて、そうした彼女たちの前向きな気持ちが全校へ浸透していくのを感じました。
内藤当初の期待通りの素晴らしい内容、いえ、想定していた以上に素晴らしい内容でした。本当にそう思います。
浜松学芸中学校・高等学校 探究活動ダンス部 講師 KAYO 様
KAYOそうなんです。部員の中にはダンス未経験の子もいて、BLACKさんとの共演の話を伝えると、目をキラキラさせる子、不安そうにする子、何が起きているのかよくわかっていなさそうな子と、様々な反応がありました(笑)
KAYO映画音楽のようでとても格好いい曲でしたね。スリル感のある雰囲気で。一方で、リズムの転調も多く振付は難しいだろうなと思いました。しかしBLACKさんが進行台本を送ってくださったので、その後はすぐにイメージが湧き、練習に取り掛かることが出来ました。
KAYOリハーサルでは、初めてBLACKさんのヨーヨーテクニックを目の当たりにして、開いた口が塞がらない状態でした。リハーサルとはいえ、ステージ上での立ち振る舞いに感動しました。
KAYOヨーヨー、エレクトーン演奏、ダンス、PC操作や道具のお手伝いなど丁寧にリハーサルができて、本番が盛り上がることを確信しました。
KAYOBLACKさんはもちろんですが、生徒たちも輝いていたのが本当に嬉しかったです。もちろん、ダンスに関しては経験不足から来る課題も見えましたが、生徒達が成功に向けて一生懸命頑張る姿を見てきたので、本当に感動しました。
今回は準備期間も短く、前例のない、難しいチャレンジでした。しかしこの経験は、生徒にとって大きな成長の機会になったと思います。BLACKさんをはじめ、実現の為に動いてくださった方々に心から感謝しております。